〝人類史上最速の男〟の損失額は約1270万ドル(約16億3000万円)だったと、英紙「ガーディアン」など、各メディアが報じた。

 陸上男子短距離で2008年北京五輪から3大会連続2冠に輝いたウサイン・ボルト氏(36=ジャマイカ)が投資会社に預けていた資金が失われた問題が注目されている中、同メディアによると、同氏の弁護士を務めているリントン・P・ゴードン氏は、1280万ドル(約16億4000万円)あったボルト氏の口座には、現在1万2000ドル(約153万円)しか残っていないと説明したという。

 欧州メディアはボルト氏の被害額を6000万ドル(約77億円)と想定していたが、それでも大金を失ったのは間違いない。その上でゴードン氏は文書で「これが正しいなら、そうではないことを望んでいるが、重大な詐欺行為、または両方の組み合わせが、私たちのクライアントに対して行われたことになる」とコメント。投資会社に対して10日以内に返金されなければ、民事および刑事訴訟を起こす方針と伝えている。

 ボルト氏は、ジャマイカの投資会社「ストックス・アンド・セキュリティーズ」に資金を預けていたが、元従業員が顧客の資産を横領した疑いが持たれている。30人以上が被害を訴えており、被害総額は12億ドル(約1536億円)を超えるとみられる。

 米誌「フォーブス」によると、ボルト氏は、2017年に3420万ドル(約43億4000万円)の収入があり、陸上界でもっとも稼いだスプリンターとされる。ボルト氏は自身のインスタグラムを更新し「ウソの世界で…真実はどこにある?」などと投稿したが、果たして資金は戻ってくるだろうか。